じょさんしサロンにこ

助産師 二家本 千昌 / じょさんしサロンにこ

からだこころ育む旬の簡単レシピ

カボチャ

旬:秋(8月から11月)

カボチャは夏に収穫され、2~3か月保存されることで甘みが増します。栄養価が高く、古くから「冬至に食べると風邪をひかない」と言い伝えられています。

妊娠中の「カボチャ」効果

免疫力アップ 体内で必要分のみビタミンAに変わるβカロテンや、ビタミンB1・B6・Cが豊富です。免疫力を高め、風邪やおりものなどの感染症を予防します。
抗酸化作用 βカロテンやビタミンC・Eが豊富で、細胞の酸化を防ぎます。妊娠すると弱くなりやすい皮膚や粘膜を強くします。
高血圧予防・浮腫予防 カリウムが豊富で、身体の水分バランスを整え、血液をサラサラにします。
整腸作用 食物繊維が豊富で、腸の動きを促し腸内をきれいに整えます。
健脳効果 ゆばや削り節などグルタミン酸を含む食材と組み合わせると、赤ちゃんの脳の発育を助けます。
骨を丈夫にする ビタミンAは、赤ちゃんの骨や歯を丈夫にします。

効果には個人差があります。

調理例

カボチャの含め煮

身体も心もほっこり。カボチャの甘みがまるまる感じられるレシピの紹介です。

材料

カボチャ1/2
適量
大さじ1
みりん大さじ1
醤油大さじ1
蜂蜜小さじ1

作り方

  1. カボチャを3~4cmの大きさに切り、面とりをして煮崩れを防ぎます。皮をところどころむきます。
  2. 皮を下にして鍋に敷き詰めます。カボチャの半分くらいの高さまで水を入れます。
  3. 火が通り始めたら、酒・みりん・醤油・蜂蜜を加えて蓋をします。弱火でじっくり煮ます。
  4. 煮汁が減ったころ、カボチャがやわらかくなったら出来上がり。

メモ

カボチャは硬いため、妊娠中はカットされたものを購入すると安全です。一度カットすると傷みやすいので、早めに使用するか茹でて冷凍保存すると便利です。

カロテンは脂溶性ビタミンのため、油料理と食べ合わせると吸収を助けてくれます。

おまけ

自然の恵みである蜂蜜は、お料理に優しい甘みをもたらします。
蜂蜜は、1歳未満の乳児に与えると「ボツリヌス症」になる危険性があり禁止とされています。妊娠中に食べても良いか質問を受けることがありますが、お母さんはボツリヌス菌に抵抗できる腸内細菌をもっており、胎盤を通して赤ちゃんへ移行することはないため、安心して食べられます。

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